Search Consoleで
SNS投稿の検索流入を計測
Instagram、TikTok、X、YouTubeの投稿が、Google検索・Discover・Googleニュースでどう見つかっているかをSearch Consoleから確認可能に。SEOとSNSを横断して改善するための実務ポイントを整理します。
Googleは7月29日、Search Consoleの「プラットフォームプロパティ」を全世界で利用可能にしたと発表しました。Instagram、TikTok、X、YouTubeの各アカウントをプロパティとして追加すると、自社サイトだけでなくソーシャル投稿や動画がGoogle上で獲得した表示・クリック・検索語句を確認できます。同時に、ソーシャル/動画コンテンツ向けの分析ガイドも公開されました。
3分でわかる今週の要点
世界展開が完了
7月7日に段階提供が始まった機能が全世界へ展開。対応する各SNSアカウントをSearch Consoleへ個別に追加できます。
検索語句まで確認
クリック数や表示回数だけでなく、どの検索テーマがSNS投稿や動画への流入を生んだかを把握できます。
SEOとSNSを一体運用
投稿単体の反応に加え、Google検索・Discover・Googleニュースからの発見を共通指標として評価できます。
何が変わったのか
サイト以外のコンテンツをSearch Consoleへ追加
従来のSearch Consoleは、所有権を確認したウェブサイトの検索パフォーマンス分析が中心でした。プラットフォームプロパティでは、Instagram、TikTok、X、YouTubeのアカウントまたはチャンネルを個別のプロパティとして登録します。認証後は数日かけてデータが蓄積され、各プラットフォームのコンテンツがGoogle上で得た成果を確認できます。
プラットフォーム内の閲覧数とは別の指標
ここで表示されるのは、SNSアプリ内でのインプレッションや再生回数ではありません。Google検索、Discover、Googleニュース上にコンテンツが表示された場合の数値です。たとえばInstagramストーリーズがGoogle検索結果に表示されればインプレッションとして計上され、ユーザーがクリックすればクリックとして記録されます。YouTube動画がGoogleの動画ビューア内で再生された場合も、条件に応じてクリックへ含まれます。
マーケティング実務への影響
1. 検索されるSNS投稿を把握できる
各プラットフォームの分析画面では投稿直後の反応を把握できますが、Googleからどの検索語句で継続的に見つかっているかは見えにくい場合があります。Search Consoleを使えば、商品名、悩み、比較、使い方など、検索意図に近いテーマを抽出し、次の動画題材、投稿文、ハッシュタグへ反映できます。
2. 短期反応と長期流入を分けて評価する
SNS投稿は公開直後の反応だけで評価されがちです。しかし検索では、古い動画や投稿が後から再評価されることがあります。Googleのガイドでは、再び検索流入が伸びたコンテンツを見つけ、フィード上部への固定、続編制作、ウェブ記事への展開を検討する使い方が示されています。
3. プラットフォーム横断の比較がしやすくなる
Instagram、TikTok、X、YouTubeはそれぞれ別プロパティとして計測されます。データをエクスポートして同じ表へまとめれば、同一テーマが短尺動画、長尺動画、画像投稿、テキスト投稿のどこで検索流入を獲得したかを比較できます。ただし、媒体ごとに表示形式やユーザー行動が違うため、数値の大小だけで優劣を決めないことが重要です。
今週から行うチェックリスト
- Search Consoleのプロパティ追加画面で、Instagram、TikTok、X、YouTubeが選択できるか確認する
- 運用中のアカウントを媒体ごとに追加し、所有権の認証を完了する
- データ反映後、クリック・表示回数・検索語句を既存のSNS分析と並べて確認する
- 検索流入が伸びている投稿を、固定投稿、続編、サイト記事、広告クリエイティブへ展開する
- タイトルや投稿文を変更した日はSearch Consoleの注釈へ残し、変更前後を比較する
新規プロパティは追加以前のデータが十分に表示されず、反映まで数日かかる場合があります。また、Google経由の数値と各SNS内の数値は計測範囲が異なるため、合算や単純比較ではなく、流入経路別の指標として扱ってください。
そのほかの確認ポイント
24時間フィルターで急上昇を把握
Googleの新ガイドでは、直近24時間のフィルターを使い、検索流入が急増した投稿を見つけて他媒体で再告知する活用方法が紹介されています。
短尺動画と長尺動画を比較
ページフィルターや比較機能を使えば、YouTube Shortsと長尺動画など、形式別にGoogle上の発見され方を比較できます。
出典・調査方針
- Google Search Central:Platform properties roll out globally(2026年7月29日)
- Google Search Central:See how content from social and video platforms performs on Google Search(2026年7月7日)
- Google Search Console Help:About platform properties in Search Console
原則としてGoogleの公式発表・ヘルプを参照し、機能として公表された事実とMarkeSignal編集部の実務上の分析を分けて記載しています。調査期間の終点は日本時間2026年8月5日です。