WEB MARKETING WEEKLY

AI検索時代でも
Google広告は成長

検索体験がAI中心へ変わる一方で、検索広告とYouTube広告は二桁成長。Alphabetの2026年第2四半期発表から、広告・SEO・コンテンツ運用の現在地を読み解きます。

公開 2026.07.29調査期間 2026.07.22〜07.29約10分
+17%検索・その他広告 売上高前年比
+13%YouTube広告 売上高前年比
10億+AI Mode 月間アクティブユーザー

今週の中心ニュースは、Google・Alphabetが7月22日に公表した2026年第2四半期の事業状況です。Googleによれば、AI OverviewsとAI Modeを統合した検索体験の利用が進み、検索クエリ全体も増加しています。同時に、検索・その他広告とYouTube広告の売上高はいずれも前年同期比で二桁成長しました。

3分でわかる今週の要点

01

AI検索と広告成長が両立

AI回答が増えると広告が縮小する、という単純な構図にはなっていません。Google発表では検索・その他広告が17%成長しました。

02

流入評価は検索全体へ

AI Modeは月間10億ユーザーを超え、GoogleはAI検索機能から毎週数十億クリックをサイトへ送っていると説明しています。

03

共同制作と透明性が重要

LinkedInは共同投稿を拡大し、MetaはAI生成コンテンツの透明性ルールに参加。誰と作り、どう開示するかが信頼設計になります。

何が発表されたのか

検索・その他広告は17%、YouTube広告は13%増

Alphabet全体の売上高は前年同期比24%増。マーケティング領域に直結する指標では、検索・その他広告が17%増、YouTube広告が13%増でした。これは会社発表の成長率であり、市場全体の広告効果を保証する数字ではありませんが、AI検索への移行期にも広告需要が伸びていることを示します。

指標公表値実務で見るポイント
検索・その他広告前年比 +17%検索広告の需要は継続。AI検索面を含めた配信・検索語句・成果の変化を観測する
YouTube広告前年比 +13%検索だけでなく動画接点を含む獲得・想起設計が重要
AI Mode月間10億人超従来検索順位だけでなく、AI回答内の引用・クリック・指名検索を追う

AI検索からウェブサイトへのクリックも発生

Googleは、AI ModeとAI Overviewsを含むAI検索機能から、毎週数十億件のクリックをウェブサイトへ送っていると説明しました。ただし、サイト別のクリック分布、従来検索との比較、クリック後の品質は公表されていません。したがって「AI検索で流入が必ず増える」と一般化せず、自社のSearch Consoleやアクセス解析で実測する必要があります。

マーケティング実務への影響

1. 広告とSEOを別々に評価しない

AI検索では、回答・出典リンク・広告・商品情報が同じ意思決定の流れに並びます。広告のラストクリックだけ、自然検索順位だけを見るのではなく、指名検索、アシストコンバージョン、動画視聴、AI回答からの参照を合わせて評価する設計が必要です。

2. 一次情報と独自性を強める

AI回答に引用される可能性を高めるための万能な裏技はありません。実測データ、専門家の見解、独自の写真や比較、更新日と出典が明確な説明など、ほかのページを要約しただけではない情報を増やすことが、SEOとAEOの共通基盤になります。

3. YouTubeを検索行動の一部として捉える

YouTube広告の成長と、動画について質問できるAsk YouTubeの利用拡大を踏まえると、動画は認知だけの媒体ではありません。比較、使い方、失敗例、導入判断など、検索意図に応える動画を用意し、サイト記事と相互に接続することが有効です。

今週から行うチェックリスト

  1. Google広告で検索語句、AI Max関連設定、ブランド・非ブランド別の成果推移を週次確認する
  2. Search Consoleでクリック数だけでなく、表示回数・CTR・クエリ構成の変化を比較する
  3. 重要記事に一次データ、著者情報、更新日、根拠リンクを追加する
  4. YouTube動画と関連記事を相互リンクし、同じ検索意図に複数形式で応える
  5. AI生成画像・動画を使う場合の社内開示ルールと素材台帳を整備する

そのほかの注目ニュース

共同投稿を個人と企業ページへ拡大

LinkedInは、顧客、パートナー、クリエイターなどと共同執筆者として投稿できるCollaborative Postsを世界的に拡大すると発表しました。BtoBでは、企業単独の主張よりも、顧客事例やパートナーとの共同知見を一つの投稿で示しやすくなります。

EU AI ActのAI生成コンテンツ透明性規範へ署名

Metaは、AI生成コンテンツの透明性に関するEU AI Actの行動規範へ署名すると発表しました。直ちに日本の広告運用ルールが変わるという発表ではありませんが、AI素材の来歴管理、適切なラベル、誤認を招かない表現が国際的な標準へ近づいています。

今回、確認できなかったもの

調査期間内に、Google Search Centralが公表した新しいランキングアップデートや、国内向けの大規模なMEO仕様変更は一次情報では確認できませんでした。未確認の順位変動を公式アップデートとして扱っていません。

出典・調査方針

原則として企業・プラットフォームの一次情報を参照し、公表値と編集部の分析を分けて記載しています。調査期間の終点は日本時間2026年7月29日です。